負担重量

負担重量

出馬表を見ると 57.0kg とか 54.0kg といったものが書かれてあると思います。これは馬が背負っている騎手やその装備,鞍などの重さの合計で,これを「負担重量(または斤量)」と言います。ただし実際にはこれに保護ベストの重さ 1kg を加えた「加算重量」が基準となります。

前検量

各レースで騎乗する予定の騎手は,レースの約 1 時間前に「前検量」という重量検査を受けます。重量が加算重量に満たない場合,重りを鞍などに入れて調整します。逆に加算重量を超過している場合,2kg 以内であれば裁決委員の許可があれば騎乗できますが,それより重ければ強制的に騎手変更となります。

後検量

レース終了後,7 位までの入線馬と一部の騎手は再び重量検査を受けることになります。これを「後検量」と言います。もし前検量より軽くなっている場合 1kg 以内ならば認められます。しかしそれより軽ければ失格となります。

馬齢重量

2 歳および 3 歳限定のレースで,開催月と性別によって負担重量が決まるレースです。2 歳馬の場合,9 月までは牡馬も牝馬も 54kg ですが,それ以降牡馬だけ 55kg になります。3 歳になると牡馬はさらに増えて 56kg になります。そして 10 月以降は牡馬 57kg 牝馬 55kg になります。なお,せん馬は牡馬と同じ扱いです。

別定

4 歳以上の馬も出走できるレースで,負担重量の決定方法が各レースごとに定められています。一般的には収得賞金などによる重量の加算があります。また馬齢が 3 歳から 4 歳の一時期に該当する馬の基本の重量は,馬齢戦でのものより軽くなります。どの程度軽くなるかは時期と距離によります。

定量

別定と似ていますが,収得賞金などによる加算の無いレースです。

ハンデキャップ

ハンデキャップ作成委員(ハンデキャッパー)と呼ばれる人たちが,どの馬も同時にゴールするように負担重量を決めます。実際には 48.0kg から 60.0kg までの間に制限する事が多いようです。

障害競走

障害競走の負担重量は平地競走より重く設定されていて,4 歳以上の牡馬であれば通常 60kg を背負います。これは安全の観点からそうなっているようです。

性別

人間でもそうですがオスとメスでは成長に従って筋肉量に違いが生じます。牝馬が牡馬と同じ競走に出る場合,負担重量を 2kg 減らすことでその差が埋められます。

南半球産

ニュージーランドなど南半球の国でもサラブレッドの生産を行なっています。しかし南半球では季節が北半球と逆なので,サラブレッドの出産時期が半年ずれます。成長も必然的に半年遅れることになるため,4 歳の夏頃まで負担重量を減らすことでその差が埋められます。

若手騎手

騎手の勝利数が 100 回以下で,騎手免許取得から 5 年未満の場合,負担重量が軽減されます。ただし一部のレースは対象外です。

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