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Gold Aeroplane 1.1.0 の不具合

概要 国外で開催された競走に関する処理に不具合があり,開催国が正しく記録されていません。1.1.0 以前のバージョンでも同じ問題があります。 影響 日本馬に関しては確率がわずかに変化する程度です。前走が国外の競走だった馬でも同様です。外国馬の確率は大きく変化する可能性があります。いずれにせよ,予想にはほとんど影響しません。 解決 次期バージョンで最初にビルドを行なった際に修正プログラムが適用され,自動的に修正されます。次期バージョンは 1, 2 週間以内に公開される予定です。 詳細 データラボで配信されるデータには「競馬場コード」が含まれているものがあります。JRA の競馬場には 1 から 10 が,NAR の競馬場には 11 以上 99 以下が割り当てられています。国外に関しては,国別にアルファベットと数字の組み合わせで表現されます。例えばアメリカは A4 です。 現在のバージョンではこの組み合わせの解析処理に問題があり,本来のものとは異なるコードがアーカイブに記録されています。例えばドイツは本来 C2 ですが,これが A4 すなわちアメリカと同じコードになっています。現在提供されている全データを調査した結果,以下の国のコードで重複がありました。 アメリカ,ドイツ イギリス,香港 カナダ,アラブ首長国連邦 アイルランド,スウェーデン ニュージーランド,韓国 トルコ,シンガポール レースを識別するための ID は,開催日,レース番号と,このコードを組み合わせたものです。よって,これらの国で同日に行なわれた,同じレース番号を持つレースが配信された場合,全く同じ ID が得られることになります。その場合,先に配信されたデータが上書きされてアーカイブから消えます。しかし全データを調査した結果,幸いにも現時点では,そのようなデータはありませんでした。 次期バージョンに含まれる修正プログラムは,このコードと ID を正しく記録し直すものです。修正対象となるファイルは以下のとおりです。 RACE_RA.DAT RACE_SE.DAT PRVA_EH.DAT 通常どおりビルドを行なえば修正が始まります。件数が少ないため,要する時間は数秒程度です。初回のビルドで適用されたあとは,実行されません。 なお,本ソフトウェアの予想では「前走」として

Gold Aeroplane 1.1.0 公開となりました

3 月 4 日,Gold Aeroplane 1.1.0 の公開が開始されました。1.0.0 からの主なアップデート内容は不具合修正と高速化です。 次のバージョンは 3 月末かその後に公開する予定ですが,これは処理時間が 1.1.0 よりさらに短縮されます。メモリ使用量も 1 GB 程度まで減少します。これに伴って,将来のバージョンで「リビルド」の仕様を変更することを検討しています。 現在の仕様において比較リビルドは RMSE の比較によって行なわれています。この場合の RMSE は着順の誤差を表します。そのためメソッドが置き換えられても実際のスコア(回収率)が向上するとは限りません。 リビルド前後でシミュレーションを行なえば,回収率に基づくリビルドが可能になります。これまではシミュレーションに要する時間が長く現実的ではありませんでしたが,高速化の結果 3 GHz 程度の CPU でも 5 分以内に終わるようになったため,可能になりました。 なお現在の仕様におきましても,手作業でファイルのバックアップ,シミュレーション,リビルド,結果によってファイルの差し戻し,といった処理をすれば,同様の事が行なえます。これを自動化しようという事です。 あくまで検討中の変更なので,実施するかどうか,およびその時期については未定です。

Gold Aeroplane 次期バージョンについて

現在 1.1.0 を申請中ですが,近日中に公開となるはずです。その次のバージョン(仮に 1.2.0 としておきます)は 3 月末かその前後になるでしょう。 1.2.0 では処理時間をさらに 30% ほど短縮しています。初期バージョンと比較すると,ビルドに必要な時間が 1/3 程度になっています。またメモリ使用量も半分に近い水準まで削減することができました。 公開までしばらくお待ちください。